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中古マンション×内装リフォームで理想の住まいに:費用内訳と会社選びのコツ

中古マンションを買って内装リフォームをすると、予算を抑えつつ自分好みの空間に近づけられます。とはいえ「費用はいくら?」「どこまでできる?」「どの会社に頼む?」と疑問が尽きません。本記事では、費用の相場と内訳、信頼できる会社の見極め方、見積もり比較のコツを、やさしい言葉と具体例で丁寧に解説します。読み終えるころには、今日から進める段取りまでイメージできます。


本記事のポイント

中古マンションの内装リフォーム費用の目安や内訳、優良会社の選び方、見積もり比較のコツを実例とともに解説



中古マンションを購入して内装リフォームするメリット

中古マンション購入+リフォームの魅力

  • 新築より購入価格を抑えられる分、内装リフォームの費用配分を柔軟にできる
    たとえば「水まわりはしっかり」「床はコスパ重視」といった調整がしやすいです。

  • 立地の選択肢が広い。中古は駅近や生活利便性の高いエリアに物件が多く、暮らしの満足度を上げやすいです。

  • 間取りや素材を自分好みに近づけやすい。壁紙(クロス)・床・建具・照明だけでも雰囲気が一変します。
    スケルトン(内装をほぼ撤去)まで行う大規模リフォームでなくても、毎日の使い勝手は大きく改善します。

  • 入居前に工事できれば、生活しながらの工事ストレスを避けられます。

Tips
・「全部新しくする」より、「日常の困りごとが減る部分」を優先すると満足度が上がります。
・ショールームで実物を触ると、写真との質感ギャップを避けられます。

購入前に知っておくべき注意点

  • 物件の築年数によって、配管や電気容量の更新が必要なケースがあります。古いマンションは給排水管が専有部外(共用部)を通ることもあり、できる工事が限られることがあります。

  • 管理規約・使用細則を必ず確認。フローリングの遮音性能(LL値)や二重床の仕様、窓・バルコニーの扱い、ペット可否など、内装リフォームに影響します。

  • 構造(RC・SRCなど)や躯体の壁の位置によって、間取り変更の自由度が変わります。梁や柱、ダクトの取り回しで天井高が下がる場合もあります。

  • アスベストが使われた年代の建材や、直貼りフローリングなど、撤去・処分費が膨らむ要因が潜むことがあります。

Tips
・内見時は「床下・天井裏の点検口」「分電盤」「水まわり位置」をチェック。配管や配線の経路は工事の自由度に直結します。
・管理人さんや長く住む住人の方に、修繕履歴や共用部工事の予定を聞けると安心です。


内装リフォーム費用の内訳と相場感

リフォームの費用は、素材・工法・グレード・現場条件(階数、エレベーター有無、養生距離)で大きく変わります。ここでは、目安と費用が増減するポイントを整理します。金額はあくまで一般的なレンジです。地域や仕様で上下します。

主な工事項目別の費用目安(キッチン・浴室・床・壁など)

項目 代表的な内容 目安価格帯 規模感の例
キッチン交換 システムキッチン入替・配管接続・搬入搬出 50万~150万円 I型2550の普及帯~ハイグレード
浴室交換 ユニットバス入替・追焚対応・乾燥機 70万~180万円 1216~1418サイズ
洗面化粧台 本体交換・配管・内装一部 10万~40万円 W750~W900
トイレ 本体交換・手洗い・内装一式 15万~40万円 温水洗浄便座含む
床(フローリング) 既存撤去・下地補修・張替 6,000~15,000円/㎡ 遮音等級で変動
壁・天井クロス 下地補修・張替 1,000~1,800円/㎡ ハイグレードは上振れ
建具交換 扉本体・枠調整 5万~15万円/枚 造作は上振れ
収納造作 可動棚・クローゼット内造作 5万~30万円 素材と寸法で変動
照明・スイッチ ダウンライト・配線 1万~5万円/箇所 調光・調色で上振れ
全面内装一式 2LDK~3LDKの張替中心 150万~300万円 水まわり除く

Tips
・「撤去・処分費」と「養生・清掃費」は抜けやすい項目です。見積もり書で名称を確認しましょう。
・マンションは騒音配慮が必須。工事可能時間帯が短いと、実質の人工(にんく:作業人員×日数)が増え、費用に影響します。

費用差が出やすい要因(例)

  • 搬入経路:エレベーターのサイズ、トラックから住戸までの距離
  • 既存の状態:下地の傷み、配管の劣化、直貼り床の有無
  • 仕様選定:機器のグレード、面材・床材の等級、機能(食洗機・乾燥機など)
  • 管理規約:遮音等級や工事手続きの厳格さ

予算計画の立て方と優先順位の決め方

  1. 生活の困りごとを3つ書き出す
    例)「冬に足元が冷える」「キッチンが狭い」「収納が足りない」。設備の華やかさより、日々のストレス減を優先します。

  2. 必要工事と希望工事を分ける

    • 必要工事:配管更新・下地補修・漏水対策など、安全や長期利用に関わる部分。
    • 希望工事:デザイン変更・最新家電対応・造作家具など。
      必要→希望の順で資金配分を決めると、ブレにくいです。
  3. 予備費を10~20%確保
    解体後に判明する下地悪化や想定外の補修に備えます。

  4. ランニングコストも見る
    節水トイレ・高効率給湯器などは、月々の光熱費に効きます。初期費用と5年・10年の合計で考えましょう。

  5. 「工期」と「引っ越し・仮住まい費」も総額に加える
    工事期間に合わせてダンボール・トランクルーム・クリーニング費が発生することがあります。

Tips
・見積もり時は「仕様書(使う部材や品番の一覧)」を作ると、複数社で条件を揃えやすいです。
・床暖房など後から入れにくい工事は前倒し。壁紙は後からでも替えやすいです。


優良なリフォーム会社を選ぶためのポイント

信頼できる会社の見極め方(実績・資格・口コミ)

  • 現地調査の丁寧さ
    採寸の精度、床下・天井裏の確認、配管・分電盤のチェックなど。リスク説明が具体的かを見ます。

  • 施工実績と写真の情報量
    施工前後の比較写真、使用部材の品番・型番、工期、工事範囲が明記されているか。

  • 担当者の説明力
    できること・できないこと、代替案、費用の根拠をはっきり伝えるか。曖昧さが残ると後トラブルにつながります。

  • 資格・許可
    建設業の許可、電気工事士・管工事施工管理など必要な有資格者の関与があるかを確認します。

  • 口コミの見方
    良い点・悪い点の双方が書かれているか、同じ不満が繰り返されていないかをチェックします。極端に短文の高評価だけが並ぶ場合は要注意です。

Tips
・「相見積もりOK」「仕様の根拠を文書化」に前向きな会社ほど透明性が高い傾向です。
・アフター対応の窓口や連絡方法(電話・メール・アプリ)を事前に共有してもらいましょう。

契約前に確認すべき重要項目

  • 工事範囲と仕様書
    型番・色・サイズ・数量まで明記。あいまいな表現は後で認識差が出ます。

  • 工期と工程表
    搬入日・騒音工事日・検査日・引渡し日の見取り図があると安心です。

  • 追加費用の発生条件
    解体後の下地不良、配管更新の要否など、代表的なケースを事前に想定し、単価の目安を共有します。

  • 保証・点検
    機器メーカー保証に加えて、施工部分の保証(期間・対象範囲・対応方法)を確認します。

  • 支払い条件
    着手金・中間金・完了金の比率、支払い方法、キャンセル時の精算ルールを明文化します。

  • 管理組合への申請
    工事申請書・図面・騒音に関する誓約・工事保険(請負業者賠償責任保険など)の提出を誰が行うか決めます。

Tips
・訪問販売経由や急な値引き提案には慎重に。十分に比較検討できる時間を確保しましょう。
・鍵の管理や養生の範囲、近隣挨拶の窓口を決めておくと、トラブルを避けやすいです。


見積もりの取り方と比較方法

見積もり書で必ずチェックすべきポイント

  • 明細の粒度
    「一式」とだけ書かれていないか。解体・撤去・処分・搬入・養生・仮設・諸経費などが分かれているか。

  • 単価と数量
    ㎡・m・台・本など単位が適切か。数量の根拠(図面・採寸値)を確認します。

  • 産廃処分費・搬入費・駐車場代
    マンションは費用が発生しやすい項目です。抜けやダブりに注意。

  • 下地補修の扱い
    可能性と幅(例:下地調整○○㎡まで△△円、超過分は□□円/㎡)の記載があるか。

  • 消費税・諸経費
    表示価格が税抜か税込か、諸経費の内容(現場管理・通信・運搬など)に妥当性があるか。

見積もり明細の例(抜粋)

区分 工事項目 数量 単位 単価 金額 備考
解体 既存キッチン撤去 1 40,000 養生含む
設備 システムキッチン本体 1 350,000 350,000 I型2550
設備 食洗機取付 1 30,000 30,000 電源工事別
内装 床フローリング張替 40 8,500 340,000 遮音等級LL-45
諸経費 現場管理・運搬 1 60,000
消費税 1 小計に対して

Tips
・「同じ間取り」「同じ仕様」「同じ工期条件」で依頼すると、比較がしやすくなります。
・合計金額だけでなく、内訳のバランス(材料:工賃:諸経費)を見ましょう。

複数社比較で失敗を防ぐコツ

  • 比較表を自作する
    会社名、金額、仕様、工期、保証、担当者の印象を並べて評価します。
    例:
会社 金額(税別) 仕様の明確さ 工期 保証 担当者メモ
A社 2,850,000 高い 4週間 2年 現調丁寧
B社 2,730,000 5週間 1年 代替案豊富
C社 3,100,000 高い 4週間 2年 返信迅速
  • 打ち合わせメモを残す
    口頭合意は後で忘れます。仕様変更は必ずメールや書面で残しましょう。

  • 値引きは「仕様の見直し」とセットで
    ただの値引きより、グレード調整や範囲見直しで納得感のあるコストダウンを目指します。

  • 工事中の定例連絡
    週1回の進捗報告(写真・作業記録)があると、齟齬を早期に発見できます。

Tips
・契約前に「工程表」と「工事中の連絡方法」を共有。連絡の“型”があると安心です。
・引渡し前の最終検査は、昼間の明るい時間に。キズや色むらを見つけやすいです。


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Tips
・申し込み時は、面積・築年・希望箇所・希望時期を書いておくと、各社の初回提案が精度高くなります。
・最初から「予算上限」を伝えると、過剰提案を避けやすいです。


まとめ:中古マンションの内装リフォームを成功させるために

本記事の要点振り返り

  • 中古マンションは購入費を抑え、内装リフォームに費用を回しやすい。管理規約・構造・配管などの制約は事前確認が大切です。

  • 費用の目安は、材料グレード・現場条件・工程で大きく変わります。撤去・養生・搬入・処分費などの抜けに注意しましょう。

  • 会社選びは、現地調査の丁寧さ、仕様の明確さ、保証、説明力の4点を見ると判断しやすいです。

  • 見積もりは内訳・単価・数量・追加費の条件を確認。複数社の比較表を作ると、判断の軸がぶれません。

  • 一括見積もりサービスを使うと、短時間で複数の提案を並べられます。上のバナーから条件を入力して、あなたの住まいに合う会社を見つけてください。

次の一歩として、家族の「困りごとトップ3」をメモし、希望仕様の簡単なリストを作ってみましょう。そのメモを持ってショールーム見学→見積もり依頼の順に進めれば、迷いにくく、納得の住まいづくりに近づけます。